西のくぼみから抜け出せないっ!

横浜の女(仮)です

誰よりも彼ら自身が溺愛

 

私は嵐が好きだった。

 

この文章を書いているのは「好きだった」と表現する現役のジャニオタなので、今、まさに嵐を特別応援しているという人を、嫌な気持ちにさせてしまうと思います。

私の独り言。5人に対して思ったこと、感じたこと、考えたことを書く。多分、いろんな人を不愉快にさせます。閲覧はあなたの判断に委ねます。

 

 

 

 

 

 

発表があった日、それを知った瞬間、私は福岡にいて、大事な大事な友達二人と、今私が心から応援している「ジャニーズWEST」のコンサートに行った翌日だった。借りていたレンタカーの中で、運転しながら聞いた突然の発表。

発表から数時間後、その日の内に会見。まるでNHK系列のお仕事が決まった時のようないつもの穏やかであったかい雰囲気の、そういう「普通」の5人が並んでいて、色んな話をしてくれた。私たちが知らない、この数年の中で起きた感情や現実の色んな話。それぞれがちゃんと、自分の中の見解と、お互いにコンタクトを取り合い続けた上での結果を自分の言葉で話してくれていた。

嵐ってほんと、頭が良すぎる。そんなに真っ直ぐな言葉で、世界で一番大切なファンの心にできるだけ寄り添って、誠実に、真剣に、丁寧に、向き合いながら前に進もうとされてしまったら、こっちはもう「イエス」の選択肢しか残されないじゃん。狡いなぁ。と、ちょっと皮肉に思ったりもした。

 

 

思い返せば12年前、近所の潤くん担のおばさんが貸してくれたAROUND ASIAのDVDをキッカケに初めてアイドルを好きになった、当時小学二年生だった私とまだまだ若かった私の母。小二って…笑っちゃうなぁ。語ろうと思えば思い出はいくらでもあるけど、なんせ当時小二ですからね。まだ言葉もろくに知らん子どもが、ただかっこいいお兄さんが歌って踊る姿に魅了されて、夢中になってたってだけの話。

 

だけの話、なんだけど。

 

嵐を好きになって、色々なことを知る機会、見る機会、感じる機会が与えられた。小学生から中学生に、中学生から高校生になる瞬間、その成長の中心に居たのは紛れも無い「嵐」だった。親の次に影響を受けた。櫻井翔の書く言葉が好きで、にのちゃんの作る音が好きで、潤くんの奇想天外な発想が好きで、相葉ちゃんの屈託のない笑顔が好きで、大野さんの独特で掴めないキャラが好きだった。こんな大人になりたいと、こんな仲間に出会いたいと、本気で思った。

 

「嵐を巻き起こす」「トップになる」当時から、常々彼らが口にしていた野望。「5人で嵐」そのステータスは20年経っても変わらない。

 

外野の言葉はシカトする

私はこの言葉が大好きだ。嵐っぽくて。

言い方は少々荒々しいし、一匹狼ならぬ五匹狼だぜ、行くぜ!って感じなんだけど、よくよく考えてみたら、年末の歌番組で色んな歌手の人たちが集まる中、輪になってギュッとなっているような内弁慶な5人の精一杯の強気に感じられて、可愛いなぁって思う。

 

私はそういう嵐が好きだった。

 

なんで「好きだった」になるのかは前にもはてブロに書いたので割愛するけど、その理由の一つに「大きくなりすぎた」というのがあって。でもそれって、自分勝手で、何も分かっていないファンの、贅沢すぎる我儘だったと、この件を機に気付かされた。会見を見て、あの対応、言葉選び、笑いに変える力、安心させる空気、そういうものを瞬間的に存在させることができる人が5人も集まって、今まで同じ方向を向いて進んできたんだから、そりゃ大きくもなるわ、と。「大きくなりすぎた」のは必然だったこと、あの人たちの根本にある、「普通に見える凄さ」をこれでもかってくらい、見せつけられたような気がした。

 

 

いつも嵐は「普通」だった。と、思う。

嵐はずっと普通のままで、変なことばっかするし、くだらないことで5人だけがへへって笑ってるようなグループだった。

嵐を取り巻く環境が、だんだん普通じゃなくなっただけだった。

そんなことに今さら気づいた。悔しかった。

どんなに大きくなっても、あの強化合宿のような空気感はずっと彼らの中にあった。

宿題くんのときみたいな、月曜深夜のぬるっとしたあの空気感。

嵐を好きな人たちが、みんなこぞって大好きだと思うそれは、こんな大切な会見の時にまで溢れ出ちゃってた。めっちゃ愛おしかった。

 

大野さんが、困ったように笑って、申し訳なさそうに重たい口を開いて、自分の思いを丁寧に自分なりに噛み砕いて話してくれている姿を見て思ったこと。

こんな書き方をしたらすごく不快にさせてしまう人もいると思うんだけど。

大野さんが、周りにSOSを出せる環境に居てくれて良かった。

心からそう思った。

 

アイドルのキラキラしたとこ、楽しそうなとこ、笑ってる姿。そういうものしか、私たちは知らない。というか、知ることができないし、知ったとしてもそれはもう彼らの中で「あの時の話」になってしまっているので、現状リアルタイムで自分の好きな人がどんなことを思ってアイドルをやっているかなんて、そんなことどんだけお金かけても知ることはできない。

そんなもんは知らなくて良いとも思う。もちろん、話してくれた時はその当時の彼らの感情を汲み取って、「それでも続けてくれてありがとう」と感謝の気持ちを抱くことはとても大切だと思うけど、でも、今楽しくアイドルを応援しているファンは、彼らのかっこいいところ、可愛いところを、愛しいな、好きだな、と思うだけで良いと思う。わからない、私個人の考えだけど。アイドルとファンて、その距離感に居ないとわりと簡単に崩れてしまうんじゃないかな、と。

そういう中で、人生の半分以上をアイドルに捧げた大野さんが自分のことをふと見つめ直した時に、「こうしたい」と思ったことを、ちゃんと、ずっと一緒に頑張ってきた4人に打ち明けることができたという事実が、唯一心を救ってくれた。自分の言葉で直接、一番近くにいる人たちにちゃんと伝えられる、そういう環境の中で、約20年アイドルを続けてこれたっていうのは、まさに奇跡だと思う。

「活動休止」という選択肢を選んでくれたこと。勇気ある行動。でも、無理をしてこのまま続けていったら最悪の結果になっていた可能性もあるわけで。そうなる前に、大野さんが自分の気持ちを打ち明けてくれて、ちゃんと5人で共有する時間が十分にあったのだと思うから。それだけは、本当に良かった。

後輩たちにも、そういう選択肢もあるんだということを教えてくれてありがとう。少しおかしな方向に向かいつつあった今のジャニーズ事務所を、5人の決断がほのかに立て直してくれた気がしてます。

 

どんなに大きくなっても変わらない空気感の中で、彼らは実に彼ららしく、芯を持って居たんだなと、それをこんなタイミングで知ることができてしまうんだから、やっぱりちょっと皮肉なもんだなとは思ってしまうけど。でも、頭の良い彼らだからこそ、5人の中でプロセスを踏んで、ほんの少しでも自分たちの気持ちが届いてくれればと、態度で示してくれたわけであって。こんな素敵な人たちを少しでも応援できたという事実は、大野さんの言葉を借りてしまえば、私の中でも大切な宝物になる。烏滸がましいけど、許してね。

 

正直、「あの大野さんが…」という気持ちもあった。偉大すぎる先輩たちがグループの活動に終止符を打って、同じ時を過ごした仲間が脱退を決めて、あの時のトップに立って居た人たちがそれぞれの道に進んで、そういう中で、大野さん自身も気持ちに変化が現れて、この環境がその後押しをしたんだろうなとも思ったし、タイミングが上手いこと重なってしまったんだな、と、寂しくなった。

スクラムを組んでぶち当たっていけば超えられない壁なんてないんじゃないの?とも思った。運命的な五叉路は、いつだって一つに繋がっていて、それがあればどこまでだって行けるんじゃなかったの?と。でもそれ、めっちゃエゴだった。

彼らはちゃんと5人並んでスクラム組んで、5人の中で正解かどうかはわからないけど本人たちが納得する一つの答えに行き着いた。それは、今までで一番高い壁を、5人の力で超えていったことになる。

「超える」というのは、いつでも突っ走ることが全てじゃないということを、嵐は教えてくれた。

時に立ち止まって、仲間のことを思いやって、全員が納得するまで追求して、考えて、その結果を全力でこなしていくこと。それも「超える」のうちに入ることだと、大切なことを教えてくれた。

そしてその「超える」に、いつも置き去りになってしまうファンも一緒に連れて行ってくれた気がした。

もちろん、話し合いを重ねる期間、そんなことが起きているとは誰も知らなかったし、気付かなかっただろうし。ここ数年で起きた色んな人たちとの別れの中で、いつもファンは置き去りにされたような気持ちになってた気がして。(そんなことないと思う方、すみません。)「結局こういうとき、こんなに好きで好きでたまらないファンは、何もできない。ただただ頑張れって、待ってるよって、そう言うことしかできない。」この悔しさと言うか、不甲斐なさと言うか、もちろん仕方ないことではあるんだけど、なんだかやっぱり寂しい思いをしていたファンの人って、少なからずいたと思うんです。

そういうことが立て続けにあったからこそ、事務所の、芸能界の、日本のアイドルのトップに立つグループとして、2年間という時間を設けてくれた。5人での和やかな会見と、強い意志を、自分たちの言葉で伝えてくれた。それだけで、ファンの人の気持ちをギュッと抱きしめてくれている気がした。すごくあったかい。要領が良くて、優しくて、みんなが愛してる「嵐」の本来の形だった。

 

そういう判断ができる人たちだから、知らない間にめちゃめちゃ大きくなってたんだろうな。国民全員が動揺するくらい大事になってしまっていて、テレビもSNSも、とことん5人のことばかり。それが「当然」と感じてしまうんだから、結局私もどこかで大きくなった嵐を受け入れてたんだろうと思う。気づかないうちに感覚が麻痺してた。ただのファンがそう思うのに、彼らはまるで変わらず、普通のまま、嵐史上最も大切な会見で笑ってた。嵐、すごい。

 

 

 

 

 

 

私は今の嵐を知らない。

 

「UB」だって、つい最近、私を混ぜてくれている嵐会の子達が教えてくれたわけで。「へえ、にのあいちゃんもこんなんやるんか、意外、可愛い!」みたいな、そんな感想をふわっと抱いてた程度。

どんな曲を出して、どんなコンサートをやって、どんな演出でファンの人たちを楽しませているのか。そんなの、「外野」の私は知る由もない。

 

会見で、「無責任」とかいう言葉が出た。刺さった。

自分に言われてる気がした。

大野さんがPopcornのときに、最後の挨拶で言った言葉を今でも覚えてる。

「僕らを見捨てないで、ついてきてほしい」

めっちゃニュアンスだけど、確かにそう言われた記憶がある。

 

ああ、先に裏切ったのは私だなと。

 

何百万といる嵐のファン。そのうちの一人がファンを辞めたところで、彼らに大きな支障が出ることは特段ない。大して財力もない当時高校生だった私が、ファンを辞めたところで。別に彼らを、困らせることは無い。

でも、「無責任」という言葉がグサグサと痛む心に刺さって、さらに苦しくなった。

私は無責任なファンだった。

勝手に好きになって言いたい放題やりたい放題、ちょっと彼らが大きくなったからってすぐに距離を置いて、今までを振り返ることすらせずに、次は次へと進んで、こういうときになって、偉そうにダラダラと文章に書き起こすような無責任なファン。

大野さんのあの言葉を、私は裏切った。

自ら、外野に飛び込んだ。

だから私には、今の「嵐」に何かを言う権利は全く無い。こんな文章、書いていいわけがない。

 

それでも、ショックは遥かに大きすぎて。

 

自分の無力さ、彼らのプロ意識の高さ、全国にいる全ての嵐ファンの人たちの気持ち、いろんなものを引っくるめて、苦しくて苦しくて仕方ない。

 

 

小学生だったあの頃、表参道ヒルズで開催された個展を母と見に行った。

正直、あの頃の私は、大野さんの世界観や想いを一割も理解できていなかったと思う。

それでも、彼の「好きなことに対する熱量」みたいなものは、少しは感じられたし、わかっていたと思う。

もしかしたら、後付けの感情かもしれないけど。なんせ10年以上前の話になるからね、、

「芸術肌」と一概に言ってしまうのはなんだか失礼な気もするけど、本当に「これを形にしている時間、大野さんはすっごく楽しいんだろうな」って感じられる場面は今までいっぱいあったから。

そういうものに費やす時間が「大野くんの夏休み」になるのかは分からないけど、あなたにとって活休の時間が意味のあるものに、どうかなりますように。そう心から思う。

 

 

 

 

 

 

「おやすみしたい」そんなリーダーの本音を

「全員が良いと思ったものをやる。一人でもやりたくない人がいるなら、それは話し合って結果を求める。」

このシンプルなポリシーの元、一年半以上掛けて大切に大切に受け止めた4人。

会見で責め立てられるような言い回しをされたリーダーを、全力で守り抜いた強い4人。

一番の嵐のファンはあなた達であること、はたと思い出しました。

どうしようもないくらい嵐が好きだと、いつもいつも伝えてくれていた5人だったこと。

そんな笑っちゃうくらい強い愛と絆が、5人をここまで大きくしていったこと。

 

誰よりも俺ら自身が溺愛

 

そんなフレーズがポンと生まれちゃうような愛おしい5人。

絶対に忘れない。忘れられるわけがない。

 

 

 

 

 

私の知っている嵐。色々ありました。

 

GRAが終わって、VS嵐が始まって、宿題くんが終わって、しやがれが始まって、嵐ちゃんの趣旨がどんどん変わっていって、最後はシェアハウスの中で締めくくられて、10周年の特番があって、ドラマリレーしたり、一年で大量のシングルが出たり、紅白の常連になったり。ここには書ききれないことがたくさん。

その度に、笑って泣いて驚いて、毎日毎日楽しさで溢れてた。

そんな経験をさせてくれたのは間違いなく嵐だったから。そういう人が、世界中にたっくさんいる。

 

嵐はみんなの青春。

たくさんの幸せをありがとう。

 

 

 

 

まだまだ、送り出すには勇気が出ないけど。

「Still...」聴きたいけど聴けんのよ。まだまだ全然聴けん!!!

 

だからもう少しだけ、「なんで活休すんだよもう〜〜!」って、言わせてほしい。

所詮は外野の言葉なので。

そんな外野だからこそ、声を大にして言いたい。

 

絶対に、絶対に帰ってきて。

 

あなたたちを好きで好きでたまらなくて、毎日無償の愛を注いで生きていたすべての人たちに、必ず「ただいま」と言って。

シカトしてもらって構わないから。

私は5人が、また大きな歓声を浴びて、信じられないくらい高い場所に上り詰めていく姿を信じて待ちます。

 

それまでは、外野からうるさいくらい応援しちゃうよ。

 

 

残された時間を、嵐とファンの人たちが、心から楽しく過ごせますように。幸せに溢れる2年間になりますように。

そしてまた必ず、そんな5人と5人を愛するすべての人たちが、同じ場所で笑い合える時間が訪れますように。

 

安心して、いつもみたいに彼らの進む方を、あなたのその笑顔で綺麗に照らしてあげてください。

 

 

 

2019.01.29 みぃ